演奏会に寄せて(03月03日)

『人の命に限りがあることを知りました。』

 フルート演奏者、後藤恭子さんは語る。後藤さんは、大病を患ったのだ。早期発見が功を奏したが、コンサートをひとつ中止にせざるを得なかった。病気平癒の見通しも解らないまま、演奏会を中止にする焦燥感はいかばかりだったかと思う。ピアノ奏者のご主人後藤宏一氏もかわいいお子さんも毎日のように病室に通った。
 退院後の初コンサートは感動的だった。闘病中のブランクを感じさせないすばらしいものだった。門外漢ながら、やさしさの中に力強さを感じさせるフルートに、輝きが増した様に思えた。
 3月22日に横浜みなとみらい小ホールで行われる演奏会も、「天難」を乗り越えた後藤ご夫妻はもとよりチェコから来日したM.ノスティッツ弦楽四重奏団に芳賀真樹子さんと、確かな音色をお聞かせいただけるに違いない。